明けましておめでとうございます。今年も健康でハッピーな1年になりますように^^


by ravikichi
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NST


うちの救命病棟では、毎週月曜日の午後から、医師・看護師・栄養士で

NSTカンファレンスを行っています。

うちの教授がNSTに熱心な方で、NSTカンファレンスでは厳しい突っ込み

が入るため、月曜日は医師も看護師もやや緊張気味です(笑)

だから月曜日の午前中に医師がいそいそとカロリメトリーを始めたり

経腸栄養が開始になったりすることも珍しくありません^^;

今日がまさにNSTカンファレンスの日で、おまけに私は司会進行担当でした。

今の時期、医師は研修医・看護師は新人がプレゼンをすることが多いので

イマイチ的外れな話が始ったり、当人達が患者の栄養状態を把握できていな

かったりして、私の横に座っている教授の顔がだんだん険しくなり…。

話を軌道に戻すのに苦労しました…(T_T)

私も含め、まだまだスタッフのNSTに対する知識が少ないため、みんなが

どういう点に着目して栄養管理を進めていけばよいのかわからず、あまり

活発な意見が出ません。

せっかく毎週カンファレンスをするんだから、もっとNSTを活性化したいなと

思ってはいるのですが…。

今後の課題ですね…。
# by ravikichi | 2009-06-29 22:58 | 仕事

培養皮膚

今、全身熱傷の患者さま2名おられます。

そのため毎日バーン処置に追われて、午前中が終わるような状態です^^;

2名とも、顔面から体幹をメインに広範囲の3度熱傷で、すでに数回の皮膚移植を

行っていますがそれでも皮膚が足りない状態です。

そのため1名の患者さんが初めて培養皮膚を使用することになりました。

培養皮膚というのは…

『厚生労働省の医療機器・体外診断薬部会は23日、愛知県の企業が申請していた「培養皮膚」の製造販売を承認した。重症やけど患者自身の組織から作った皮膚のシートで、患部に移植して治療する。病気やけがで失った体の一部を再生させる目的でヒト細胞や組織を使った製品が国内で承認されるのは初めて。再生医療が国内でも商業化の段階に入った。

 申請していたのは、ベンチャー企業「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」(J―TEC)。9月末にも開かれる薬事・食品衛生審議会薬事分科会を経て、正式に承認される。

 培養するのは、皮膚の一番外側の「表皮」と呼ばれる部分。損傷していない皮膚組織を1平方センチほど採取して表皮細胞を分離し、マウスの細胞を加えてウシの胎児血清で培養する。約3週間で、8×10センチの表皮シートが十数枚できる。これを病院に出荷し、医師が患部に移植する。

 重症やけど患者は、全国で年間4000~5000人ほど。やけどが大きい場合は自分や家族の皮膚などを移植することが多いが、自分の皮膚は足りなかったり、他人の皮膚だと拒絶反応が起きたりする問題がある。

 培養皮膚はこれらをクリアでき、3日~1週間で自分の皮膚として生着するという。J―TECは皮膚の培養のほか、出荷検査、輸送までを請け負う。販売価格は現時点で1000万円ほどの見込みで、今後、公的医療保険適用の申請を行う。』


というもので、本当に10cmほど木の葉形に皮膚を採皮して、それを3培養すれば50倍くらいの大きさに培養できるらしく、 移植する皮膚の足りない患者さんにはすごく有用なものだと思います。

ただ、説明にもあるようにかなり高額です…。

うちの病院でも初めての使用なんですが、結果は良好ですよ!!

前にテレビを見ていたら、アメリカなんかで肥満の人がダイエットをしたあとに、皮が残ってしまうから

皮膚の除去手術をしていました。

それを見ながら、この切り取った皮膚をスキンバンクに提供すれば、熱傷の患者さんに使えない

のかなって思ってしまいましたが、どうなんでしょうね。
# by ravikichi | 2009-05-14 20:15 | 仕事

CPAOA

久しぶりの投稿です^^;

今日はCPAOAが2件同時に搬入になり、ほぼ同時に蘇生に成功しました。

1人はお婆ちゃん、もう1人は40代の男性で、二人とも突然意識消失で倒れた

みたいです。

結局、お婆ちゃんは精査の結果、ダイセク(大動脈解離)で、ICUに入室して1時間

くらいでお亡くなりになりました。

男性の方は、最初はヘルツじゃないかってことで緊カテに行きましたが、明らかな

血管病変はなく、はっきりとした原因は不明のままICUに入院となりましたが、

ICUに入院してから、2~3秒程度ですが、小さな痙攣を起こすようになり、尿も

ジャガジャガと出るようになり尿崩症?って感じで、頭部CTでは明らかな異常所見は

なかったんですが、やっぱり頭なのかなぁ?って話になりました。

今日のICUは朝から本当にバタバタして、朝、日勤に入った途端に、ICUを退室する

予定だった脳外科の患者さんの呼吸状態が急変して、対応に追われたのと、今、

ICUには全身熱傷の患者さんが2名いて、バーン処置に時間と人手が取られるのと、

入院が上記の2名を含めて3人入ったので、ベッドを空けるのに移動やなんやかんやで

大変でした。結局、みんな忙しそうで、マネージャーだった私が初療に応援に行き、

入院も2人とったんですけどね…^^;

なので今日はとても疲れました…。
# by ravikichi | 2009-05-09 20:01 | 仕事

3月

3月も終わりですね~。

ほとんど更新できないまま、今年度が終わろうとしています。

今年度は救命センターの統括リーダーとして、与えられた課題をこなすことが精一杯で、自分的にはあまり満足のいく成果を出せずに、約1年間ICUにいて、そのあと4ヶ月くらいだけ初療と病棟を担当するチームに移ったんですが、

実は3月から、初療・病棟から離れて、またICUに舞い戻ってしまいました。

新年度はリーダーからは外れましたが、新リーダー達のアドバイザーとして関わるつもりです。

明日から、気持ちを一新して、色々なICUの話をアップできればいいなぁって思ってます。
# by ravikichi | 2009-03-31 13:21 | 仕事

ポジティブ!

今、救命病棟に脊椎損傷で入院されている患者様がいます。

交通事故で受傷され、胸から下に麻痺が出ていて、両上肢の肘関節が少し動く程度で知覚はあったりなかったりです。下肢は全く動かず知覚もありません。

下肢に骨折があり手術をしましたが、麻酔なしで手術をしました。

家族のサポートがよくて毎日どなたかが面会に来られています。

先日、本人に病状説明をしました。その時も家族が本人が落ち込むといけないからと、10人くらい来られていて、説明の後も皆さんで励まされていました。

その甲斐もあって、患者様も、「命を助けてもらって生かせてもらってるだけで有り難い。みんなも応援してくれるし、リハビリをすれば今より少しは良くなるかもしれないから、リハビリを頑張ります!」と言われました。

辛い日々が始まるのは、これからだと思いますが、家族と一緒にサポートしていけたらいいなと思ってます。
# by ravikichi | 2009-02-03 01:23 | 仕事