今日は仕事の後、災害ワーキンググループの訓練に
インストとして参加してきました(*´∇`*)
うちの病院は災害時には拠点病院となるため、災害訓練も
頑張ってます!!
私が担当したブースは、レッドゾーンで、ワーキンググループは
医師と看護師で4~5人のチームを組んで患者さんの救護に
あたります。
30歳男性、崩れた家屋の中に閉じ込められていました。
左足は倒れたタンスに挟まれていました。
とここまでの情報は事前に伝え、特殊メイクで頚部の皮下出血、
腰部の皮下出血、左下腿の腫脹と皮下出血を示しています。
他の情報としては意識レベルは清明で、両手のしびれ・運動障害、
腰部の痛み、左下腿の腫脹、両下肢の麻痺、とバイタルサイン
血圧は80/50、心拍数150回、呼吸20回、SPO2:98%という
設定があるのですが、これは実際に測定をしたり、聞かれたら答える
ということになっていました。
その上で、何を疑い、どんな検査や治療をしますか??といった
ケーススタディでした。
この症例では頸髄損傷と骨盤骨折による血管損傷、下肢のクラッシュ
シンドローム、出血性ショックを疑い、診察を行って、処置・検査・治療
を考えて欲しかったんですけど、結果は散々でした…(笑)
ワーキンググループは一般病棟の看護師さんと各科の医師で構成されて
いて、上記のエピソードと状態を説明した後に約10分間で、実際に特殊
メイクをした模擬患者さんに対して処置をしてもらいましたが、どの
グループも何からすれば良いのかわからず、まごまごしている間に
10分が過ぎ…┐(´~`)┌
間で何度も患者さんは意識レベルクリアですよ~と言っても、患者さんから
情報を取らずに、勝手に服をめくって診察を始めるグループや、
血圧がずっと80台ですよ~と言っても、何のことか分からないまま
進んでいるグループ、医師そっちのけで看護師さんが検査の指示まで
出してしまうグループなどなど、イロイロでした(笑)
最後のインストの反省会でも、意見が出ましたが、やっぱりどんな症例に
しても、フィジカルの観察ができていないんですよね…。
首が痛いって言ってるから、首の固定をしようっていうグループは多かった
んですけど、手の神経所見の診察をしたグループは皆無でした。
また腰が痛いって言っていて、ショックバイタルなのに、骨盤骨折による血管
損傷の可能性を考えたグループは10グループ中、1つだけでした。
下肢のコンパートメントに至っては、全グループが無視でした\(- -;)
っていうか、クラッシュシンドロームやコンパートメントなんて予想もつかな
かったんじゃないかな。
チームで動く場合は誰がリーダーとなって進めるのかなど、役割分担を
することが大事だし、できれば医師がリーダーとなって、「看護師さん、
バイタルを計ってください」とか指示を出しながら進めるといいと思います。
もっと私も上手く誘導してあげられると良かったんですけど、なんせ時間がなくて
最後に一気に説明して終わるって感じだったので、もう少し答え合わせをする
時間があると良かったんじゃないかな。
それから、やっぱり事前に基礎知識として、フィジカルアセスメントの仕方を
教えるのが先だったのかなと思います。
正直、これでは患者さんは助からないですね…(-。-;)